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ラジオで伐採の良い側面を特集していました

ふとラジオを聞き流していたら、森林伐採の特集をしていました。
きっと環境問題の啓発活動の一環か何かだろうと聴いていたら、どうやらそうではないみたいです。
むしろ逆に、森の木を切ることについての意味やメリットが説明され、目から鱗な気分になりました。
さらに言うと、切らなすぎることは悪影響もあるのだとか。
物事はひとつのイメージだけにとらわれてはいけないのですね。
このラジオを聴いたのがきっかけで、もっと詳しく知りたいとも思いました。

伐採の言葉のイメージ

伐採という言葉にどれほどの人が「木を切る行為」としてプレーンなイメージを持っていると思いますか。
どちらかというと、マイナスなイメージを持たれている人は多いのだと感じています。
特に自然や林業が身近でない都会在住の人ほど、現実とはかけ離れたイメージを抱いているものです。
その原因は環境問題にあります。
森は水をたたえ、空気を清浄し、生き物の住処となる大切な存在です。
農作物を育てる土壌があり、地面に根を張る木のおかげで土砂災害を防いでくれるという、人間社会にとってもそれは変わりません。
その中でも最も人間が恩恵を受けていたものがあります。
建築資材としてです。家を作り、家具に形を変えて愛されてきました。
でも、木材を求めるあまり伐採が過剰になってしまったら話は変わります。
海外の映像で、みすぼらしく枯れてしまった山肌を見たことがあるかもしれませんね。
あのような状態になってしまえば、山が自然界や人間界に与えてくれていたものが無くなってしまいます。
そのイメージが伐採という言葉についてまわっていたのです。

本当は悪いことではない

伐採にいい印象を持たれていない人もいるかもしれませんが、伐採には別の側面があります。
それは他でもない、山そのものを守るための行動なのです。

日本の場合、かつては全国各地で林業が盛んでした。
あちこちに林業用の鉄道が敷かれ、大きな丸太を運搬する光景は日常的に見られるものでした。
しかし、安い外国産の輸入材が入るようになると国内の林業は弱体化し、需要も減り、山は手付かずのままにされることも増えていきました。
本来なら伐採と植樹のサイクルが成り立っていたものが止まったのですから、木は窮屈な状態で育ち、日光の届かない鬱屈とした森が増えていったのです。
木があったとしても山の機能を果たすほどの元気が無い、それを改善するためには、適度な伐採、つまり間伐が求められるのです。
その間伐材をどう活用するかなど課題はありますが、自分たちが暮らす土地は自分たちで守らなければいけない、そんな当たり前のことをラジオの特集から教えられました。